意外と知らないお酒の失敗が招く体の悪影響

今回は数あるお酒の失敗の中から、これだけは避けるべき危険なお酒の失敗と、その失敗が体に及ぼす悪影響について徹底的に解説しています。今後のお酒の席では絶対避けて欲しい失敗なので、是非最後まで読んで参考にしてくださいね。

自分も当てはまるものがないかチェックします

 

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お酒を飲んだ後胃液を吐く


お酒を飲んだ後、気持ち悪くなって嘔吐が止まらない!なんて状況になったことはありませんか?!
吐いた時胃の中にあるものを吐ききっても、吐き気が続いて胃液だけ吐いてしまうことがあります。
これは体からの重大な危険信号なのでとにかく気をつけなければいけません!

 

なぜ胃液を吐いてしまうのか?

飲んだ後吐きたくなる時は、既にアルコールが原因で体の中がまともに機能していない状態です。

そうなると、体はアルコールを外に出そうとする為吐き気に襲われます。

アルコールの量が多ければ多いほど、身体の働きがおかしくなってるので、食べ物を全部吐いた後も吐き気が続き、胃液だけ吐いてしまう状態になります。

 

胃液を吐き続ける時はどうしたら良いのか?

とにかく吐けるものは全て吐いてしまいましょう!

しかし無理やり吐くのは禁物です。自分の体に従いましょう!

胃液を吐く状態がしばらく治らなければ、速やかに病院へ行って下さい。
酷い場合は急性アルコール中毒の懸念もあるので、この場合は自己判断は避けましょう!

 

飲みすぎない為の対策

お酒を飲んでる時は、飲みすぎてること事態がわからなくなります。
胃液を吐くほどの危険な状態を避ける為には、飲む適量を守ってしっかりと対策をすることが大事です。

厚生労働省は「健康日本21」の中で「節度ある適度な飲酒」を以下のように定義しています↓

通常のアルコール代謝能を有する日本人においては、節度ある適度な飲酒として、1日平均純アルコールで20g程度である。この数値は日本人や欧米人を対象にした大規模な疫学研究から、アルコール消費量と総死亡率の関係を検討し、それを根拠に割り出されたものです。

飲酒をする時は1日平均20gの純アルコール摂取を意識しましょう!

純アルコールに20gに相当する酒量

ビールロング缶(5%) 1本 500ml
日本酒 1合 180ml
ウイスキーダブル 一杯 60ml
焼酎 (25度) グラス1/2 100ml
ワイン グラス2杯弱 200ml
チューハイ(7%) 缶1本 350ml

 

純アルコール量は以下の計算でできます。
良く飲むお酒や気になるお酒の純アルコール量を知りたいときは計算して出せます。

  お酒の量(ml) × アルコール度数/100 ×0.8(アルコールの比重)= 純アルコール量(g)

(例)アルコール度数5%のビールロング缶1本(500ml)に含まれる純アルコール量
→ 500ml × 5/100(=5%) × 0.8 =20g

体質にもより飲酒適量は違いますが、まずは危険なレベルを回避する上で、この適量を意識して飲むことをおすすめします。

飲み会で嘔吐しやすい方は、嘔吐する時やした後の対処法も参考にしてみてください↓

お酒を飲みすぎて吐いてしまった!そんな時の気を付けるべき対応策

2020.10.08

 

酔っ払って記憶を無くす

ブラックアウト現象

お酒で酔っぱらって記憶がなくなる現象を『ブラックアウト』と言います。
もしくは「アルコール性記憶障害」「アルコール性健忘症」とも言います。

ブラックアウトの特徴は、本人には記憶がないのに、周囲から見ると普通に行動していると思われること。
医学的には『ブラックアウト』になって良いのは生涯に一回だけというのが常識だそうです!
二度も三度も繰り返してはいけません。

何度も繰り返すことで、物忘れが激しくなったり、年齢を重ねると認知症にもなりやすくなるので
注意が必要です。

 

なぜブラックアウトになるのか?

飲みすぎるとアルコールが脳に入り、記憶をつかさどる『海馬』で記憶の伝達を行っているグルタミン酸を受け取る働きを持つ『NMDAレセプター』という物質の働きが鈍くなるからです。
それが鈍ると短期記憶はできても、そこで得た情報を中期記憶として脳に定着させることができなくなるようです。

ちなみに、ブラックアウトになって記憶がないのに、ちゃんと家に帰ってお風呂に入り、パジャマに着替えて寝てるなんてことありませんか?
それは毎日習慣的に行っている行為で、お酒の酔いによる影響をそれほど受けないようにできてるからだそうです。

 

ブラックアウトにならない為には?

大事なのは、急激に血中アルコール濃度を上げないようにすることです。
お酒を一気に飲むと上がりやすくなるので、お酒はゆっくり飲みましょう。

血中アルコール濃度の上がりやすさは体質によっても全然違います。
どのような体質の人が上がりやすいかというのは遺伝子に大きく関係しています。
自分のアルコール体質を知ることで自分のお酒の飲める適量が分かり、ブラックアウト予防になります。
こちらはアルコール遺伝子検査で分かりますが、最近は病院で検査しなくても
検査キッドを購入して自宅で簡単にできるのでこちらもオススメです↓

【実体験】アルコール感受性遺伝子検査キットが意外に凄かった。

2020.10.23

アルコール血中濃度が上がりやすい体質の方は更に気を付ける必要がありますね。

基本的にブラックアウトになりやすい人は、意識して予防しないと自制が効かず
結局飲みすぎて同じことを繰り返してしまいます。

一旦飲み出すと、もっと飲みたくなり止まらなくなる。

自分ではまだまだいけると勘違いする。

そして気付いたら記憶がなくなる

というパターンです。

しかし、お伝えしたようにブラックアウトになって良いのは医学的には1回までです。
一回以上なってしまった方は、次はないと思って自分の飲める量を把握して、飲み方を見直すべきですね。
お酒は飲むなら楽しくストレスにならない自分に合う飲み方を見つけてください。

下記は、知ってると使える簡単なお酒対策をまとめてますので一緒に参考にしてください↓

 

お酒を飲んですぐに顔が赤くなる

アルコールフラッシャー

まず、お酒を飲んで赤くなるりる体質の人のことをアルコールフラッシャーと言います。
アルコールフラッシャーの人でお酒を飲んでしまう人は、食道ガンのリスクが高くなると知られています。

なぜアルコールフラッシャーの人は癌のリスクが高くなるのでしょうか?
体の中のアルコールを代謝する二つの酵素をつくる遺伝子に異常がある人が、お酒をたくさん飲んでいると、うまく代謝されずにアセトアルデヒドという発がん性のある物質が体の中に蓄積することで食道ガンになりやすくなります。

 

フラッシャーの人の予防策

フラッシャーで普段お酒を飲む人は、まず少しでも控えることが大事です。
結果を早く出すために、『レコーディング(記録する)』することをオススメします。

毎日の飲酒量をレコーディング(記録する)することで、着実に量を減らしていくことが可能です。

例えば毎日日本酒を2合飲む人なら、1.5合に減らすなど小さな目標をたてます。
その目標をクリアできたら必ず記録していきましょう!
出来れば、周りのご家族や友人に公言するとより効果的です。
レコーディングで少しづつお酒の量を減らしていけば、ストレスなく減酒できると思います。

飲み会など、どうしても飲まないといけない時は、
『お水を沢山飲む』『サプリを飲んで肝機能を高める』ことを特に意識して下さいね!

あとは、定期的に検査を受けることです。
もし食道ガンになった場合は、早期の発見、治療が大事です。食道の粘膜にとどまるがんであれば、しっかり治療できれば長期生存が期待できます。
過度な飲酒は控え、40歳以上になったら定期的に胃カメラ検査を受けることをオススメします。

 

まとめ

今回は体に悪影響のある3つのお酒の失敗についてお届けしました。
意外とどれもご自身で経験があるか、身の回りの誰かは経験してそうな内容だと思います。
普段全く意識してないと、あとで取り返しのつかない状況にもなりかねない事がわかったと思います。
もしこの中で一つでも当てはまる方は、今日をターニングポイントとしてぜひお酒の飲み方を見直してみてくださいね。

 

 

 

 

参照

参考サイト:
e-ヘルスネット『飲酒のガイドライン』

飲酒のガイドライン


SUNTORY『お酒との正しい付き合い方を考えよう』
https://www.suntory.co.jp/arp/proper_quantitiy/,(2020年10月14日覧)
ヘルスUP日経Goodday30+ 『認知症・酒乱… 飲酒で記憶が飛ぶ人が抱えるリスク』https://style.nikkei.com/article/DGXMZO34216060W8A810C1000000?page=3,(2020年10月22日閲覧)
Medicalook『二日酔いは吐くと治る?胃液だけなのに止まらない理由。薬・水分補給で改善』   https://epark.jp/medicalook/hangover-throw-up/,(2020年10月6日閲覧)
アンファー体エイジング『深酒すると記憶がなくなる』
https://www.angfa.jp/karada-aging/practice/brain04/,(2020年10月7日閲覧)
lifehacker『飲み会やパーティーで記憶をなくさずにお酒を飲む方法』
https://www.lifehacker.jp/2015/03/150308drinking.html,(2020年10月7日閲覧)
朝日新聞デジタル『お酒で赤くなる人、食道がんに注意 定期的に胃カメラを』
https://www.asahi.com/articles/ASLCQ5HKCLCQUBQU017.html,(2020年10月16日覧)

参考文献:
葉石かおり『酒好き医師が教える最高の飲み方』浅部伸一 監修,日経BP社,2017,P22,PP88-90,P137                        

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