なぜ人は悪酔いをしてしまうのでしょうか?
いつも悪酔いする人もいれば、今まで全く悪酔いしたことないのに、
『昨日に限って悪酔いして周りに迷惑をかけてしまった』なんて事もあります。
一体何が原因なんでしょうか?
今回は、お酒を飲んで悪酔いしてしまう人に、悪酔いする原因から、予防法まで詳しく解説していきます。
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そもそも悪酔いとは?
悪酔いは、元々お酒の弱い人、お酒を適量以上飲んだ時、飲酒時の体調が悪い時になる酔いの状態です。
悪酔いの症状は、だいたい飲酒後から2〜6時間くらいにで始め、普段とは性格が変わって周りの人に絡んだり、人に迷惑をかける言動をします。
悪酔いしてる時は、本人の意識障害があるため、自分がどこで何をしているかというのは把握できてません。
幻覚や妄想に襲われて、それに左右されて興奮してしまいます。
その結果として、周囲には理解できないような行動に及んでしまいます。
簡単にいうと『悪酔い』=『お酒を飲むことにより、人に迷惑をかける言動をする』っていうことになりますね!
悪酔いする原因
元々の体質
悪酔いする可能性が高い人は、アセトアルデヒドを処理する能力が低い人です。
この体質は遺伝によるものが大きく、日本人の約6割はアセトアルデヒドの処理能力が低い体質だそうです。
日本人は元々アルコールに弱い体質の人が多いようですね!
体調が影響する
飲む時の体調によっても悪酔いする原因になります。
例えば・・・
- 疲れがたまっている
- 風邪気味、病み上がり
- ストレスが溜まっている
- 女性は生理中の時
- 睡眠不足
上記の状態のときは、体のアルコールを代謝する能力が普段より落ちてるので、
悪酔いや二日酔いになりやすいです。
お酒の飲み方
お酒を飲む時に、食べ物を全く食べないと悪酔いする可能性は高いです。
他にも一気飲みしたり早いペースでお酒を飲むと、体内のアルコール分解が追い付かずに、悪酔いする原因になります。
悪酔いしやすいお酒
『このお酒を飲むと悪酔する!』というのはありませんが、お酒の特徴を知ることで、悪酔いしない飲み方ができます。
お酒で悪酔いする原因の一つは、分解しにくいメタノール(アルコールの一種)が体内に入ることです。
悪酔いしやすい人は、メータノールが入ってない又は少ないお酒を飲むようにしましょう!
下記で特徴をそれぞれ説明しますね。
お酒の種類と特徴
お酒の種類は大きく分けると、
- 醸造酒
- 蒸留酒
- 混成酒
の3種類です。
醸造酒は悪酔しやすい?
醸造酒は穀物や果実を酵母によってアルコール発酵してできたお酒です。
代表的なお酒は、『日本酒』『ビール』『ワイン』などになります。
製造過程でメタノールを多く含んでいる為、他のお酒に比べると飲み過ぎた時、悪酔いしやすくなります。
とにかく飲み過ぎない事が大事です。醸造酒を飲む時は適量をゆっくり味わって飲みましょう。
蒸留酒は割る
蒸留酒は醸造酒を蒸留することで作られたお酒です。代表的なお酒は『焼酎』『ウイスキー』『ウォッカ』『ジン』『テキーラ』などです。
醸造酒よりもアルコール度数が高いお酒ができるのが特徴です。
蒸留酒は、メタノールを含んでないお酒が多いので、その点は醸造酒より悪酔いしにくいですが、
ロックやストレートで飲めばアルコール摂取量は多くなるので、飲み過ぎで悪酔いしてしまいます。
悪酔いを避けるには、水割りやソーダ割りでアルコールを薄めて飲みましょう。
混成酒は飲み過ぎやすい
混成酒とは、醸造酒や蒸留酒に植物の果実や皮、香料、甘味料などの糖分の副原料を加えて造られるお酒です。
混成酒の代表的なお酒は、梅酒、リキュール、ベルモット、みりんなどがあります。
『みりんっって調味料じゃないの?』と思うかもしれませんが、元はアルコールの一種になります。
醸造酒や蒸留酒を元に造られてるのでアルコール度数は簡単に比較できません。
✳︎梅酒は8~20度、リキュールは15度〜55度ぐらい、みりんは12度〜15度くらい。
サングリアは『ワイン+フルーツ』で混成酒の一つですが、飲みやすくて何杯でも飲めてしまうという人も多く、ついつい飲みすぎてしまう分類のお酒ですね。
混成酒はアルコールが強くても、飲みやすいお酒が沢山あるので、飲み過ぎないように注意が必要です。
安いお酒は悪酔いするって本当?
すべての安いお酒が悪酔いしやすいというわけではありませんが、高価なお酒と比べる
と酔いやすいくなるのかもしれません。
なぜなら、安いお酒は製造過程でコストを抑えるために、高価なお酒よりも不純物の除去作業が不十分になっているケースがあります。
不純物が入ったお酒は、肝臓でアルコールが代謝するのが遅くなり、結果悪酔いします。
悪酔いしないための5つの対策
①アミノ酸やビタミンの摂取
飲む前に、アミノ酸やビタミンを摂取するのがおすすめです。アミノ酸には、肝臓を解毒したり、アルコールの代謝を促進したりする働きがあります。また、ビタミンB1を摂取すれば、糖質の代謝が可能です。肝臓の働きを活発化させて悪酔いの原因となるアセトアルデヒドの増加を防ぎましょう!
②飲みすぎない
肝臓の処理能力を超える量のお酒を飲むと、血中アルコール濃度が上がり悪酔いの症状となって出てしまいます。処理能力を超えるほど飲まなければ、悪酔いしなくてすみます。また、飲むペースを抑えてゆっくり飲むと、飲む量をセーブしやすくなります。
③空腹の時には飲まない
アルコールは胃でも吸収されますが、9割は小腸から吸収されて血液を通って、脳にいく流れです。胃の中に食べ物がない状態でアルコールを飲むと、小腸まで一気に流れてしまい、酔いが早くなるそうです。
飲む前にチーズなどの乳製品や油分をとると、胃や脂肪に膜ができ、アルコール分の吸収が遅くなるとも言われています。
④分解しやすいお酒を飲む
メタノール を含んでない蒸留酒を割って飲みましょう。(例)ジン・ラム・ウォッカ・焼酎など etc…。
飲み始めの一杯目はアルコール度数が低いものを選ぶと良いです。ビールより薄めのハイボールです。
⑤水を飲む。
なるべく水はこまめに飲むことをオススメします。飲むお酒と同量の水を飲むと良いですが、なかなか難しい方は、飲みの中盤で水だけ飲む時間を設けるのも良いと思います。
まとめ
楽しい飲みの席で悪酔いしないためにも、予防法や対処法をしっかり頭に入れて行動しましょう。特に体調を整えて精神的なストレスをできるだけ和らげておくことが肝心です。
まわりで悪酔いしやすい人にも教えてあげてくださいね。後悔しない楽しいお酒を飲みましょう!
参照
参考サイト:
福ふく『悪酔い・二日酔いの違いと対策方法教えます!』
https://00m.in/jagUU ,(2020年11月2日閲覧)
元住吉こころみクリニック『明らかに異常な病的酩酊とは?』
https://cocoromi-cl.jp/knowledge/other/alcohol/drunkenness/ ,(2020年11月2日閲覧)
健康カプセルゲンキの時間『肝臓を労る!悪酔いしないお酒の飲み方
https://00m.in/bpFhU,(2020年11月4日閲覧)
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