年齢を重ねるにつれてお酒も段々弱くなるメカニズム

今までと飲む量は変わらないけど、いつもより酔いが回るのが早いような、、。
昔はいくらでも飲めたのに、と考えると悲しい気持ちになりますよね。
歳をとると、お酒が弱くなるのはしょうがないことです。
でもなんで弱くなるんだろう?お酒が弱くなったら飲まない方がいいの?何か気をつけるべき?!
などの疑問が解決できれば、ちゃんと自己管理しながら、今までと変わらずお酒ライフを楽しめるはずです!
今回はそんな疑問をスッキリ解決する為に、リサーチしてまとめてみました。

 

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加齢と共にお酒が弱くなる理由

なぜ加齢と共にお酒が弱くなるのでしょうか? その原因は2つあります。

1つは、加齢と共に肝機能が落低下して、アルコールを分解するスピードが遅くなるからです。アルコール分解速度が一番早いのは30代で、それから徐々に処理能力が落ちてくるようです。筆者は現在30代後半ですが、20代の時と比べると、二日酔いになった時のお酒が残る感覚は、圧倒的に長くなり、ジワジワと体の変化を感じてます。

2つ目は、体内の水分量の低下です。人間の体内の水分量は、赤ちゃんの頃は80%とかなり高い比率ですが、年齢とともに水分比率は下がってくるようです。成人女性で55%、高齢者になると50%台まで下がってしまいます。年を重ねるとシワが目立ってきたり、肌がかさついたりするのは、この水分量の低下が原因だと考えられます。アルコールは利尿作用があるため、飲酒することでさらに体内から水分が抜けてしまい悪酔いしやすくなります。

 

女性は男性よりアルコールのキャパが小さい

当たり前ですが、男性と女性では体の大きさや造りが違います!一般的には男性よりも女性の方が体が小さく、肝臓も女性の方が小さい造りになっています。なので単純にアルコールの受け入れられる量も違うので、女性の方が酔いやすい傾向にあるということです。
さらに専門家によると、女性は男性に比べて血液循環量が少ないので、もし同量のアルコールを飲んだ場合、男性に比べて血中アルコール濃度が高くなるそうです。しかも女性の方が長時間アルコールが体内にとどまる傾向があり、その分アルコールの悪影響も受けやすいということです。
しかし女性でも大柄な人はいますし、遺伝子によってアルコール分解酵素の量も違ますので全員が当てはまるわけではありません。全体的な傾向として参考にしていただければと思います。

 

女性が飲酒を気を付ける時期

女性は体調やホルモンバランスの変化が多い分、飲酒に注意するべき時期があります。それは『生理、妊娠、更年期』です。下記それぞれ説明します。

 

1. 生理の時
女性の7割が発症する『月経前症候群(PMS)』この症状は生理前に体がむくんだり、食欲が過剰になったり、イライラしたりメンタルの不調を起こします。この時期にイライラを落ち着かせるためにお酒に頼ってしまうとそれが常習化して、さらに酒量が増えてしまうという悪循環になりやすいのが1つ。
そして生理中は、ホルモンのバランスが崩れやすい時期です。その時の症状は個人差がありますが、腹痛、頭痛、吐き気を伴う時もあります。そんな中アルコールが体内に入ると、その症状が助長されやすくなり、いつも以上に悪酔いしてしまいます。

 

2. 妊娠中
これはよく耳にすると思いますが、妊娠中の飲酒は厳禁です。妊娠中にお酒を飲むと、早産・流産・分娩異常の原因になることがあります。それだけでなく、胎盤を通してアルコールがお腹の赤ちゃんに入ると、胎児生アルコール症候群(FAS)を引き起こす可能性もあるというので恐ろしいです。

胎児生アルコール症候群になった赤ちゃんの症状

  • 特徴的な顔立ち(目が小さい、唇が薄い)
  • 発育の遅れ
  • 中枢神経の障害(学習能力、記憶力、注意力の持続、コミュニケーション、視覚、聴覚障害)

などがあります。
他にも先天異常が見られることもありますが、こちらでは省きます。とにかく妊娠中にお酒を飲むことで多くリスクを抱えることになるので、健康的な赤ちゃんを産むためには、妊娠中はお酒を飲まないことがベストです。

 

3. 更年期
女性の更年期は、40歳以降から体調やメンタルの変化が出る障害です。エストロゲンが急激に減少することで様々な体の不調が現れます。自律神経が乱れる事によって引きこもりや鬱状態になる人も多くいます。このメンタルが不安定な時に、アルコールに手を出してしまうと徐々に酒量が増えてアルコール依存症になる女性も少なくないようです。
更年期でも、状態良い時に飲むのは普通に問題ありませんが、不安を取り去るために頼るツールになってしまわないように気を付けましょう。

他にも更年期は、代謝が落ちることで『太りやすく痩せにくい体』になります。

20代から代謝は徐々に落ちてきてるので、若い時と同じような飲食をしてるとあっという間に太ってしまいます。なのでお酒の飲む種類にも注意が必要です。
肥満対策としては、糖質の多いビールや日本酒より、糖質ゼロの本格焼酎やウイスキーなど、蒸留酒を選ぶようにすると良いです。醸造酒の中ではワインは糖質は比較的に少ない方なのでオススメです。

 

日々の対策

水分補給

お酒を飲む時は水分補給を忘れないでください。アルコールを分解するためには体内で大量の水が使われますし、ビールなどは利尿作用があるので水分は一気に体外へ出て行ってしまいます。水分が体からなくなると脱水症状を起こして、次の日酷い頭痛におそわれます。加齢に伴い脱水症状を起こしやすいので、お酒を飲んだ就寝前には、必ずコップ1.2杯の水やスポーツドリンクを摂取しましょう。

 

保温する

お酒を飲むと末梢血管を拡張し、体温を低下させる作用があります。ひどい場合は、低体温症になって生命に関わることもあるようです。見た目は皮膚が赤くて、ポカポカしているようでも、低体温を導くこともありますので、特に冬場はカイロなどで保温を忘れないでください。

 

必要な栄養素をとる

お酒を飲む前にアルコール分解に必須なビタミンBIの摂取、その他タンパク質などの栄養素を取るのも大事です。 健康的な体を維持しながらお酒と付き合うことで若さも保つことができるので、しっかり意識して摂取してみましょう!
下記の記事はサプリや栄養ドリンクの選び方やオススメ商品をまとめてますので、ぜひ参考にしてみてください↓

【二日酔い対策】サプリ、漢方薬、知っておくべき予防法とは?!

2020.10.08

私ごとですが、20代の頃は“お酒を浴びるほど飲んで二日酔いになる”なんて普通でしたが、数時間経てば体調は良くなってたので、お酒の飲み方を意識することはありませんでした。
30代後半を過ぎてから、疲れてる時はすぐ酔っぱらい、お酒が残る感覚も長くなったと感じだしました。
二日酔いになると、一日中辛い状態が続いた時にはこれはマズイ!と思い、その頃からお酒の飲み方を見直すようになりました。特にお酒の量や飲み方、食事の栄養素などを意識するようになりました。
それからは、二日酔いになることはほぼなくなりました

たまに普段より飲み過ぎて、次の日にお酒が残った時はプラセンタを飲んでます。
そのプラセンタは、二日酔いの時の栄養ドリンクよりも飲んだ後スッキリして、お気に入りの商品の一つです。しかもコラーゲンなどの美容成分も豊富に入ってるからか、飲んだ次の日なのに、肌が調子いいのが嬉しいところです。
個人差で合う合わないがあると思いますが、気になる方はぜひ試してみてください↓


まとめ

加齢と共にお酒が弱くなるのは事実ですが、気おつけるべきと部分をしっかり抑えていれば、何も変わることはありません。歳だからと諦めずに、自分の年齢や体質に合った飲み方を知り、いつまでも楽しくお酒と付き合っていきたいですね。

 

 

 

 

参照サイト

参考サイト
日経Gooday30+『加齢で酒が弱くなるのはなぜ?医師が語る2つの理由』https://style.nikkei.com/article/DGXMZO22361490X11C17A0000000/,(2020年12月2日)
Asahi『人とお酒のいい関係』
https://www.asahibeer.co.jp/csr/tekisei/women/connect.html,(2020年12月2日)
アンファーからだエイジング『以前と変わらない酒量なのに、すぐに酔ってしまう』

https://www.angfa.jp/karada-aging/practice/digestive04/,(2020年12月2日)

参考文献:
葉石かおり『酒好き医師が教える最高の飲み方』浅部伸一 監修,日経BP社,PP179-188

 

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